グラデーションの色合、蓋の曲面がユニークで珍しい希少な木製香合（茶道具、香道具）

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商品の説明

ユニークなグラデーションの色合い、蒔絵や彫刻などの加飾のない蓋のユニークな曲面が珍しい希少な木製香合です。漆器ではありません。なお、箱はなく画像写真の箱は撮影用です。

彫刻などがない木製香合の蓋の上面は、縁まで平坦な、或は全体に丸みのものが一般的ですが、出品商品は、画像写真１、２のように、木目方向は中央部が縁まで高く、直角方向は縁に向かって低くなるユニークな曲面です。

香合は堅牢なケヤキか何か。木目方向を合わせると蓋は隙間なくできますが、合っていないと隙間が。また、底面には「紫雲山（しうんざん）」の焼き印（画像写真５）。

香合としての使用状況は不明ですが、目立った汚れやキズ、欠け、ヒビなどはほぼ無い美品です。以下は珍しく希少であることの説明です。

グラデーション、曲面、「紫雲山」などの謎は、ネットでも、茶道具店や骨董店などを訪ね見聞きしても解明できませんでしたが、訪ねた店の店主からは次の『』の興味ある話が。
『香合を使う茶事は古くから寺で行われることも多く、「紫雲山」に関しては、例えば、千利休ゆかりの京都大徳寺に何か関連が、また、京都守護職本陣がおかれた「くろ谷　金戒光明寺（こんかいこうみょうじ）」の山号は「紫雲山」、香合の材に関しては、寺院などの普請で出た古材の利用では』
ちなみに、山号とは寺院の名称に冠される背後の山の名前のようです。

さらに寺院も訪ねたところ、謎に迫る次の【】の話を聞くことが。
【寺院の火災で焼け残った廃材は利用可能な部分は再利用も、茶事や仏事の香合に再利用されても不思議ではない、香合作りを工芸家に依頼、「紫雲山」の焼き印を押した香合を関係者に配ったのでは、色合いは焼けた廃材の表面から浅部は濃い茶色に変わり、深部は木地の色が残ったと考えられる、実際、昭和初期に火災があり歳月をかけ再建】
この話から、香合は昭和初期の出来事の副産物の可能性が高く、グラデーションの謎も解明、残る曲面の謎は請負った工芸家の技巧ではないでしょうか。

大きさは高さ（蓋あり、低部〜高部）約１７〜２０mm、（蓋なし、縁含む）約１２ｍｍ、径約６５ｍｍ、重さは約２２ｇの軽さ。

昭和初期に非売品として製作されたと思われるユニークな外観の希少な香合です。工芸家は？など謎は残っています。謎解明に、コレクションに、あるいは茶道具に香道具にお使いいただければ大変幸です。